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コピペチェックに引っかかってしまった場合のよくある原因と対応方法 |2023年11月25日

コピペチェックコピペの疑いなどの判定結果が出た場合の対応は、その原因別に次のように考えます。

WEBライターなどが安直に文章を執筆・作成してしまった場合

コピペチェックの対象とした文章の執筆で、よその文章を元に、オリジナルの内容に直さないで安直な記事作成をした場合などに起きがちです。

この場合には、十分にオリジナルな内容に改変するか、コピペの疑いがある部分を削除したうえで、書き直しを行います。
外部のWEBライターなどに発注した場合には、厳重に注意し、責任をもって直しをさせるべきでしょう。

このようなことが再発しないよう、記事作成の規定(レギュレーション)などに明記して、徹底することが必要です。

AIツールが生成した文章をチェックせずに使用してしまった場合

ChatGPTなどの生成AIツールによる文章作成でも、WEB上の文章を一定の文字数程度、そのまま持ってきてしまい文章を生成してしまうことが頻繁にあります。
十分にオリジナルな内容に改変するか、コピペの疑いがある部分を削除したうえで、書き直しを行います。

正当な引用がある場合

コピペチェックの対象とした文章中に、正当な引用として、よそのWEB上にある文章を引用している場合にも、コピペチェックツールに引っかかります。

正当な引用や、著作権フリーの文章、あるいは許諾を得て転載等をした文章については、使用すること自体に問題はありません
したがって該当箇所の類似度の数字が高くても、そのことは問題ではありません。

ただし、引用等をした部分が「従」であって、他のオリジナルな文章が「主」であること、また必要な範囲に限って引用等をすること、出典や著作者名などを明記することが必要です。

複数の記事で似たようなトピックやコンテンツブロックがある場合

たとえば企業のオウンドメディアなどで、特定の商品やサービスについて、一連の文章などを、毎回、複数の記事中や末尾などに記載する場合があります。

この場合には、部分的に文章の類似度が高くなることには理由があり、問題にすることはありません
ただし記事ごとに、その内容に合わせて少し変更できるのであれば、SEOの観点からもリライトしたほうがよいでしょう。
また複数の記事間で、共通・類似する部分の割合が大きいと、重複コンテンツと判断されSEOの面から不利となることにも注意が必要です。

既存の記事のリライトで、リライト前の文章がWEB上にある場合

既存の記事がアップされた状態のままで、リライト作業を行った記事のコピペチェックを行う場合に、良く起こります。
リライト前の文章を生かした部分は、類似度や一致度がかなり大きくなるでしょう。

この場合には、部分的に文章の類似度が高くなることには理由があり、問題ではありません

第三者が正当な引用をしていた場合

WEB上にアップされた記事の文章などを、第三者が正当な引用をして公開していた場合には、元の自分の記事やリライト原稿をチェックしたときに、コピペチェックツールに引っかかります。

第三者が正当な引用など、ルールに則った利用をしているのであれば、問題ありません

ただし発見した第三者のWEBページにおいて、引用等をした部分が「従」であって、他のオリジナルな文章が「主」であること、また必要な範囲に限って引用等をしていること、出典や著作者名などが明記されていることを確認します。
問題があれば連絡を取って、是正を求めるなどするのがよいでしょう。

第三者が無断で転載・著作権侵害をしていた場合

第三者の利用が正当な引用などではなく、無断転載などの著作権侵害にあたる行為をしているときは、問題です。
たとえば、記事の大半が転載である場合、転載したうえで無断改変等をしている場合、著作者名や出典等の記載がない場合、より悪質なケースではほとんどコピペコンテンツである場合など、著作権あるいは著作者人格権の侵害が強く疑われます。

問題があれば連絡を取って、是正を求めるなどするのがよいでしょう。
悪質な場合には、ファイル保存スクリーンショットなどをとり、弁理士や弁護士に相談するという方法もあります。
またGoogleなどの検索エンジンに著作権侵害の申し立て等をできるケースがあります。

著作権と引用


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■このページの著者:金原 正道
■最終更新日 2023-12-03 last update

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