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WEBライティングで守るべきポイント |2023年11月03日

PCやスマホが普及したため、手書きで文章を書くことは少なくなりました。
激減したといってもよいでしょう。
しかし仕事のメールや社内文書以外にも、自社のウェブサイトやオウンドメディアの記事を作成したり、プライベートでブログやSNSの投稿を書くなど、意外に文章を執筆する機会が多いという方も多いのではないでしょうか?

副業の解禁やクラウドソーシングの普及などによって、記事作成を業務として行う副業やフリーランスの人も増えています。

一方、ChatGPT、BingAIやGoogleのBardのようなAIツールも普及し、文章作成や記事の構成、見出しやキャッチフレーズの作成などを効率化する方法もあります。

しかしコンテンツにはオリジナルで独自性があり、著作権侵害をしないことなどが必要です。
オウンドメディアやブログ記事作成には、WEB独特のSEOの知識も必要となりますが、SEOについては別のカテゴリーで詳細を解説しますので、ここでは文章執筆のポイントや注意点をまとめました。

ウェブサイトのコンテンツ作成の注意点

企業のオウンドメディアでも、個人が運営するブログでも、コンテンツ作成上の注意点、特に文章執筆については、一般的な文章作成のポイントと、WEB特有のポイントとがあります。

WEB特有のコンテンツ作成上の注意としては、視認性、操作性などのユーザーフレンドリーであることのほかに、コンテンツSEOの観点からの注意点があります。
コンテンツSEOについては別の項目で詳細に解説します。

サイト設計、特にカテゴリー設計&ディレクトリ構造

コンテンツSEOの観点からもっとも重要なポイントの一つです。
しかし単なる検索エンジン向けではなく、実際にサイトにアクセスし、閲覧するユーザーは、PCやスマホ等のさまざまな画面でコンテンツを読むことになります。

時には忙しい仕事中、あるいは大量の調べ物をしていたり、外出先・移動中の状況で閲覧することもあるでしょう。

サイト内の情報を整理し、わかりやすくサイトマップや誘導リンクなどを設けることで、整理したコンテンツの見せ方をする必要があります。

したがって記事を作成する際にも、サイト内のどこのカテゴリー、どこのページに掲載するものであるかを明確に決めて執筆しなければなりません。

キーワード

オウンドメディアやブログでは、WEBからの集客を重要視する場合には、記事ごとにキーワードを設定することが一般的で、有効です。
コンテンツSEOからも重要な視点です。

読者を想定してキーワードについて考えれば、検索エンジン経由で訪問するユーザーは、何かを探す、調べる等の目的で訪問し、検索するときにはキーワードを入力するでしょう。

記事ごとのキーワードを意識して記事のテーマを決定し、記事のタイトル、見出しにもわかりやすい単語を入れることで、読者に探し求めていた内容の記事かどうかを明確に伝えることがポイントです。

同一か類似のキーワードの記事が重複して存在したり、あるいは別々のカテゴリーのページに分散していた利することを防ぐためにも、キーワードを意識して記事のテーマを決めて書くことが必要です。

ウェブサイトの文章執筆の注意点

文章執筆の注意点としては、一般的な文章作成の注意と、WEB特有の注意とをしなければなりません。

対象読者

読者の対象年齢、性別、趣味嗜好、想定読者の専門知識など、想定される読者にマッチした文体、トーンでの文章執筆を心がけましょう。

わかりやすいこと

漢字とかなの比率、外来語や専門用語の使用頻度、改行などのレイアウト面にも気を配るのがよいでしょう。

読み飛ばされない

WEBの文章は、素早く読み飛ばされがちです。
大量の検索結果の中から情報を探すため、そしてスクロールをしながらざっと見るためということがあるでしょう。
スマートフォンの場合には、一瞬でスクロールされ、あるいはスクロールもされずに離脱されます。

そこで次のようなポイントを念頭に記事を作成、編集することが大切です。

  • 結論を先に
  • 適度な大見出し・中見出し・小見出しの設定
  • 適度な改行や、太字・下線などの文字装飾
  • 箇条書き・表・画像などの挿入
  • 関連記事へのリンクの設定

表記ルール

フリーランスや副業ライターに依頼するとき、依頼するディレクター・編集者の側では、一般に表記ルール(レギュレーション)を用意していることが多くあります。
表記の統一や、わかりやすい表現を行い、読者を混乱させず自社メディアのトーンを守るためです。

自身が運営するメディアやブログを執筆するためにも、表記ルールは決めて統一感のある執筆を心がけることが大切です。
市販の「記事ハンドブック」のような書籍に従う方法でも問題ありません。

AIツールを使う場合の注意点

ChatGPTやこれを使用するBingAI、GoogleのBardのようなAIや、その他の様々なAI執筆ツールが出回っています。
一定程度の文章であれば自動的に書いてもらえるほか、記事のタイトルや構成の一助にできることもあります。

しかし注意深く使用しないと、著作権やSEO上の問題がある文章、読者に分かりにくい文章や、事実に反した記事を公開してしまうことにもなりかねません。

著作権に注意して構成や見出しは独自のものに

記事の構成や見出しの案を、AIツールを使って作成することはできます。
しかしキーワード調査を行い、他の記事を見たりしつつも、独自の価値のある記事を公開することがとても好ましいといえます。

記事のタイトル、見出し、構成などは、AIツールの作成したものをそのまま使うのではなく、必ず人間の目で手を入れ、オリジナルなものを作成する必要があるでしょう。

独自性のある内容や体験が必要

AIツールは、過去の他人の文章を学習し、文章を組み立てています。
まったく新規のものをゼロから創作しているのではありません。

誰が書いても似ている内容になる文章の執筆補助に使える程度と考えるべきでしょう。
独自の内容や著者の考え、体験談などを加えて執筆しないと、読者にとっても価値のある記事を生み出すことはできません。

コピペチェック

AIツールが作成する文章では、著作権の問題にも注意しなければなりません。
過去の文章を学習して生成しているため、他人の著作物に依拠し、特に類似記事の少ないテーマの文章を生成させた場合等には、一定量の文章をほとんどそのまま取り入れてしまうことがごく普通に起こります。

AIツールが生成した文章は、ゼロから創作したものではありません。
必ず手を入れて独自の文章に仕立て直し、コピペチェックツールにかけましょう。
著作権侵害の問題のほか、検索エンジンから類似コンテンツ、コピーコンテンツと判断されるおそれがあり、SEOの観点からも守るべきポイントです。


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■このページの著者:金原 正道

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