SEO施策の種類・外部SEO対策 |2023年10月25日
SEOとは、Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化のことです。検索エンジンで上位表示を狙うための施策を総称してSEOと呼びます。
SEO対策の種類
SEO施策は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
外部SEO対策
WEBサイトへの被リンクを獲得するための対策
内部SEO対策
WEBサイトの構造やコンテンツを改善するための対策
コンテンツSEO対策
WEBサイトのコンテンツを充実させユーザー満足を得るための対策
SEO外部対策
外部対策は、WEBサイトへの被リンクを獲得することで、以前は特にgoogle検索で上位表示をするための最重要ともいえるものでした。
現在では被リンクがSEOに占める重要度は相対的に下がり、意図的な被リンクの獲得がかえって低品質であるとみなされれば悪影響もありうるため、施策には注意が必要です。
外部対策は、検索エンジンからの評価を高めるための施策です。
被リンクの獲得
被リンクとは、他のWEBサイトから自分のサイトへのリンクのことで、被リンクが多いほど、検索エンジンからの評価が高くなる傾向があります。
また、権威性のあるサイトからの被リンクのほか、特に関連するサイトからの被リンクがSEO効果があるとされています。
サイテーション
サイテーションとは、自分のWEBサイトに関する言及です。
被リンクが張られていなくても、サイトの紹介やURLの掲載型のサイトでされていたり、SNSなどでサイト名などが言及され、ユーザーによる評判が形成されているときは、サイテーションによる外部SEO対策の効果が期待できます。
ただし悪い評判が拡散した場合などに悪影響がないとはいいきれません。
外部SEO施策のポイント
外部SEO施策では、作為的な被リンク集めは、現在ではおすすめできません。
ただし複数サイトを自社で運営していて、リンクを張っても不自然ではない場合、単にSEOのためだけに被リンクを付けるのではない場合には、問題ないといえます。
自社運営サイトでの紹介
複数サイトを運営している場合には、他のサイトからの紹介を行うことは有効です。
単にリンク集に掲載することもできますが、ページの内容同士が関連している場合には、ユーザーに他のサイトを紹介することが有益であれば、自然な紹介を行うのがよいでしょう。
SNSとの連携
自社で運営するSNSと連携し、SNSで積極的にWEBサイトを紹介することも有効です。
ただし宣伝色が強すぎたり、紹介がしつこすぎる場合には逆効果となることもあります。
他サイトでの露出
かつては数多くあるリンク集などのサイトに登録する方法がありましたが、今では無意味であるといえます。
ただし権威ある専門サイトでの紹介や地域サイトでの紹介など、有益な場合もあります。
サイト名・連絡先等の表記の統一
サイト名や運営者名、住所、電話番号、メールアドレスなどの表記は、できるだけ統一して掲載されるようにするとよいでしょう。
URL正規化
被リンクなどで掲載される場合に、外部SEO効果が分散しないよう、URLの正規化をすることが大切です。
「ドメイン名」か、「ドメイン名+index.htmlか
「www」ありと、「www」なし
ドメインやページが移転した場合の301リダイレクト
重複ページがある場合のURL正規化
関連ページ:
SEO施策の種類・内部SEO対策 |2023年10月24日
SEO内部対策
内部対策は、Webサイトの構造やコンテンツを検索エンジンに適した形に整えることで、検索エンジンからの評価を高める施策です。
キーワード調査とサイトへの適用の設定
個人ブログなどでは書きたい内容、伝えたいコンテンツを掲載するだけでも問題ない場合はあります。
しかし企業サイト、オウンドメディアなどでは、検索エンジン経由の集客などをするために、検索キーワード調査が欠かせません。
検索ボリュームの多いキーワードや、成約・資料請求・問い合わせなどのコンバージョンに結び付きやすいキーワードを調査して、キーワードの種類ごとに分類します。
トップページが検索ボリュームの大きいメインキーワードであるとすれば、その下に複合キーワード、関連キーワードなどのコンテンツを配置することになります。
カテゴリー設定とディレクトリ構造
カテゴリー設計と、それに基づきディレクトリ構造、内部リンクの設定は、内部SEO対策での最重要事項の一つです。
にもかかわらすこの点で対策ができていないサイトが数多くあります。
キーワードをジャンルや検索意図ごとに分類し、適切なカテゴリーを設定します。
100ページ以上のサイトであれば、各カテゴリーごとにサブカテゴリーも設定することがおすすめです。
分類したカテゴリーごとに、それに対応するディレクトリ構造、サブディレクトリ構造を設け、全体としてサイトがツリー構造になることが理想です。
CMSを使えば、パンくずリストなどのリンクを設置して、内部リンクもツリー構造で自動的に挿入されるようにすることができます。
ページのテクニカルSEO
ページごとにhtmlタグなどで、文書構造を最適化し、検索エンジンにそれぞれの部分のテキスト等の意味や重要度を伝えることができます。
文書の構造が明確であれば、ユーザーにもわかりやすいページ内容となります。
メタタグ
メタタグには、次のものがあります。
title
description
keyword
canonical
このうち最重要はタイトルです。
キーワードを含めた自然にページの内容がわかるタイトルを付ける必要があります。
デスクリプションは、検索結果にも表示されることがある説明です。
カノニカルは重複ページ対策の必要があれば、そのページ以外のURLを記述することもできます。
タイトル
メタタグのタイトルは、ブラウザの上部枠や、検索結果のタイトルなどに表示されるものですが、ブラウザのウィンドウ内のページに表示されるタイトルは、h1タグの見出しです。
キーワードを入れる効果がもっとも大きい部分となります。
見出し
ページ内の文章に、h2、h3、h4などで入れる大見出し、中見出し、小見出しです。
キーワード
ページ内の文章にも適切にキーワードを入れますが、過度に気にせずに自然な文章にすることが必要です。
キーワード出現頻度の重要性はかつてより低いものの、重要なキーワードはページ全体に入れること、重複ページと判断されるページがある場合にはキーワードを調整して解決すること、関連キーワードも含めること、などがポイントです。
htmlタグ
head, article,section,footer,nav,aside
などは、ページ内の各コンテンツブロックの意味合いを検索エンジンに伝えるため、重要です。
strong,ul,li
などは、ページ内テキストの意味や役割を伝えるため、適切に使用します。
内部リンク
関連する他の重要ページへのリンクや、ユーザーが興味を持ちそうな他のページ、参照情報がある他のページへのリンクを設置することも、内部SEOの重要な施策です。
サイト運営者・著者
googleの「検索品質評価ガイドライン」では、E-E-A-Tが重要とされています。
Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)を示すために、次の項目をページごとに設定記載するのが効果的です。
著者
ページの著者名、監修者名や、プロフィールページへのリンクを設置します。
更新日付
ページの公開日、更新日付をページ下部などに記述するのもよいでしょう。
構造化データ
サイト、会社や店舗、著者などの情報を、構造化データで検索エンジンに伝えることも有効です。
構造化データには他にも、パンくずリスト、Q&A、よくある質問(FAQ)、商品、イベントなどがあります。
サイトのテクニカルSEO
WEBサイト全体のテクニカル面での設定や機能もSEOには有効です。
モバイルファースト
スマホなどのモバイルに適合したページを作成しましょう。
レスポンシブ
PC、タブレット、スマホそれぞれに最適な表示を同一ページで実現するレスポンシブ・デザインは必須です。
表示速度
画像の軽量化、画像やiframeの遅延読み込みなどを行い、ページの表示速度が遅くならないような施策を行います。
関連ページ:
SEO施策の種類・コンテンツSEO対策 |2023年10月23日
コンテンツSEO対策
コンテンツSEOは、サイト内のコンテンツや、オウンドメディア、ブログコンテンツを充実させることにより、サイト全体のSEO対策につなげる施策です。
コンテンツSEOのポイント
検索意図の分析
検索キーワードの分析を通じ、ユーザーの検索意図や、ユーザーが求めている情報を深く掘り下げ、コンテンツの内容に盛り込みます。
ファーストビュー
スクロールしないでもPC、スマホで見えるファーストビューにより、ユーザーの興味・関心を惹き、CTAや問い合わせボタンなどを配置するのが有効です。
リッチコンテンツ
画像、動画、図表、その他のリッチコンテンツを適切に配置・挿入し、ユーザーを満足させるコンテンツでページ内にとどまってもらうと同時に、検索エンジンからの評価も高める手法です。
最新情報
サイト内コンテンツは最新の情報に更新し、必要ならリライトや新規コンテンツ追加を行います。
定期的あるいは頻繁な更新をすれば、ユーザーの再訪問も促し、検索エンジンからの評価も高まります。
関連・参照情報
ユーザーの興味を惹く関連情報ページへの導線を適切に設け、ユーザーの離脱防止をするとともに、内部リンクによるSEO効果も高めます。
外部サイトへの適切な参照リンクも入れることにより、情報の正確性を担保し、サイトの信頼性を高めます。
重複ページの整理・統合
アクセス解析や検索順位チェック等により、重複と検索エンジンに判断されているページは、コンテンツの整理、統合などをリライトにより行います。
ページを統合した際には適切な301リダイレクトの設定も行います。
関連ページ:
検索順位・キーワード・競合&自サイト分析ツールのSE Ranking(SEランキング)
クラウド型検索順位チェックツール・Nobilista(ノビリスタ)
SEO対策は誰が行う?
検索エンジン対策は、自社で行う方法と、SEO会社やフリーのコンサルタントに依頼する方法とがあります。
SEO会社・フリーコンサル
サイトや企業規模にもよりますが、大規模サイト、大企業ではSEO会社やフリーのコンサルに依頼することが多いでしょう。
その場合でもSEO担当者は知識を身に着けて、自社でSEOツールを導入し情報を共有するのがよいでしょう。
SEOツールの導入
SEOツールは、アクセス解析、検索順位チェックやその推移、内部SEOや外部SEO、競合サイト分析のできるクラウドの総合SEOツールを推奨します。
自社SEO
小規模企業や個人事業でも、こうしたSEOツールを導入したうえで、コンテンツ更新にはCMSを導入し、自社でサイト改善などのSEO対策ができます。
技術面などで不明な点、支援が必要な点があればコンサルを受けることもできますが、自社だけでも運用できる体制があると安心です。
関連ページ:
■このページの著者:金原 正道