【ツールの使い方】SE Ranking-5週間の使用中にトラフィック予測が2倍に |2022年07月26日
自分のサイト運営のためのSEOツールとして、さまざまな検索順位チェックツールなど、SEOツールを使用、試用しています。
中でも、SE Ranking(SEランキング)は、 【体験レポート】SE Rankingの14日間の試用期間中にトラフィック予測が6割増にでも記載したように、単なる検索順位チェックツールではありません。
内部SEO対策、外部SEO対策、自サイトと競合サイトとの比較・分析、検索順位チェック&検索ボリューム・SEO難易度チェック、流入キーワードとランディングページチェック、レポート機能など、その他にもさまざまな機能のある総合SEOツールです。
SE Ranking(SEランキング)を5週間使ってみて
2022年6月中旬にSE Rankingを使用しはじめてから、既に5週間が過ぎました。
この間の検索順位など、自サイトのSEO施策は順調に効果を上げてきました。
念のため、4月のゴールデンウィーク前から、約800ページあるサイト内コンテンツのうちの数十ページをリライトして内容を拡充し、記事の見出しなどの見直しや、内部リンクの設定などを継続して行ってきました。
したがって、検索順位の上昇は、SE Rankingのおかげというわけでもありません。
また、5月26日から6月上旬にかけて、googleのコア・アルゴリズム・アップデートもありました。
しかし、6月中旬以降は、毎日、検索順位だけではなく、競合サイトのさまざまな観点からのチェックも含め、SE Rankingを確認し、必要な施策を割り出して、逐次行ってきました。
必要なSEO施策の判断にとても役に立ちました。
今回の記事では、どのようなメニューを元に、どのような施策を行ったか、今後の施策として何が考えられるか等について、考えてみるための経過報告として記載します。
SE Ranking(SEランキング)使用5週間での自サイトの推移
下記の画面は、googleでの、登録したキーワードについてのトラフィック予測です。
SE Rankingに登録したキーワード全体についてのトラフィック予測
サイト全体のトラフィックではなく、SE Rankingに登録した主要キーワード数十についての合計です。
次の画面は、googleでの、登録したキーワードについての「検索ヴィジビリティ」という指標についての予測です。
サイト全体のデータではなく、SE Rankingに登録した主要キーワード数十についての合計です。
検索ヴィジビリティとは?
「検索ヴィジビリティ」という指標は、SE Rankingが算出する「検索結果での可視性」、つまりインプレッション(表示回数)の予測のようなものです。
SE Rankingによる説明(google翻訳)を引用すれば、下記の通りです。
「検索の可視性は、特定の検索クエリに対して特定の検索エンジンでWebサイトが取得するインプレッションの割合です。言い換えれば、ウェブサイトの検索エンジンの可視性は、検索ボックスに特定の検索クエリを入力したときにサイトを表示するユーザーの割合を示します。」
「SEランキングを使用すると、Google、Bing、Yahoo、さらにはYouTubeなどの検索エンジンでWebサイトのSEOの可視性を確認できます。」
「さて、仮説的に言えば、いくつかのキーワードはあなたのサイトをトップ3の結果に入れることができましたが、残りはそれほど成功せず、せいぜいトップ10または20にしか入れることができませんでした。特別なアルゴリズムにより、システムはサイトのSERP位置に応じて、各検索クエリに異なる数のポイントを割り当てます。」
「実際、それはかなり単純です。ランキングが高いほど、スコアも高くなります。さらに、システムは、同じルールが適用されるクエリの検索ボリュームも考慮に入れます。検索ボリュームが大きいほど、スコアも高くなります。」
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https://seranking.com/blog/analysis-of-search-visibility-with-se-ranking/
登録した競合サイトとの比較
下記は、登録した競合サイトとの、トラフィック予測の推移比較です。
こちらも、SE Rankingに登録したキーワードの合計でのトラフィック予測です。
※なお、実際のサイト全体のトラフィック比較については後述します。
赤い線が、筆者の運営するサイトです。
他はいずれも強豪サイトなので、筆者のサイトは一番下を低迷しているように見えますが、この5週間で2倍ほどになりました。
ここからさらに、1.5~1.7倍くらいになれば、トップクラスの2サイトを除く、2番手グループに手が届くあたりに入ることができます。
ここが今のところの目標になります。
なお、トップクラスの2サイトも、検索順位では省庁などに続く順位で、かなり厳しいYMYLジャンルになります。
検索順位1ページ目の半分程度が、省庁やニュースなどになり、筆者のサイトや、他の競合サイトの半分は検索結果の2ページ目となります。
上の画面は、登録した競合サイトとの、検索ヴィジビリティの推移比較です。
こちらも、SE Rankingに登録したキーワードの合計での検索ヴィジビリティです。
やはり、ここから1.5~1.7倍くらいになれば、トップクラスの2サイトを除く、2番手グループに手が届くあたりに入ることができます。
ここが今のところの目標になります。
なお、競合サイトとの比較は、これだけではなく、キーワードごとのSERPsでの推移比較や、検索ヴィジビリティの推移比較のメニューもあり、他のSEOツールにはないくらいの多面的な分析が可能です。
重点施策・リライト&内部リンク調整
次の画面は、検索順位チェックの基本的な画面です。
キーワードのほか、ランキングURL、検索ボリュームや、協調スニペットなどのSERP要素表示の有無、検索順位と前日比が表示されていることがわかります。
ここで、日によってランキング入りするURLが変わり、URLが複数あるときは、URLのところに赤い数字が出て、そこにカーソルをあてると(画面)、ランキング入りした複数のURLがわかります。
これは、重複コンテンツか、あるいはどちらをランキング入りさせたらいいかgoogleが迷っている状態です。
重複コンテンツであれば、一つのページに統合することも検討します。
統合したときは、削除した方のページからは301リダイレクトをかけます。
それぞれのページが違うコンテンツであるときは、違いが明確になるようにリライトし、ランク入りしてほしい方のページが検索結果に出るように、コンテンツを直していきます。
稀に、ランキングしている複数のページのどれも、ランク入りしてほしいページではない場合があります。
googleが明らかに適切でないページを選んでいると思えることもあります。
このようなケースについて、リライトをするほか、内部リンクを調整し、ランク入りしてほしいページが上がってくるように、施策を行っていきます。
競合サイト&自サイト調査
上述した「登録した競合サイトとの比較」では、画面左側のメニューから、「競合」を選んで、検索順位やトラフィック予測、検索ヴィジビリティの比較を確認する説明をしました。
ここでは、別の調査として、上に並んでいるメニューから「競合調査」を選んだときの説明をします。
下記画面で、調査したい競合サイトのURLを入力します。
競合のサイトを調査・分析できる、さまざまな観点からのデータを確認することができます。
実は、このメニューでは、競合サイトだけではなく、自サイトの調査・分析も可能です。
自サイトのURLを入力すれば、同じように下記のような項目について、サイトの調査をすることができます。
被リンクチェックもここで確認することができます。
さらに、前述した「SE Rankingに登録したキーワードの合計でのトラフィック予測」ではなく、「実際のサイト全体のトラフィック比較」をすることが可能です。
さらに、検索順位チェック&検索ボリューム・SEO難易度チェック、流入キーワードとランディングページチェックをすることができます。
下の画面のように、競合の有料広告でのキーワード、トラフィック、広告表示順位までを調べることができます。
検索ボリュームは少ないが、競合が広告出稿に力を入れているキーワードは、コンバージョンが多いのかもしれないとの予測も可能です。
次の画面は、オーガニック検索での競合サイトと自サイトとの比較です。
「実際のサイト全体のトラフィック比較」に基づき、オーガニック検索での流入数が、図解で可視化されていますが、一番左の水色の円が、筆者のサイトです。
意外にも、先ほど書いたトップクラスのサイト(左側の紫とピンクの円)とは、トラフィックが2倍強程度でしかないこともわかりました。
なお、右側にある3つの大きな円は、省庁の関係サイトです。
次の図は、競合サイトと、自サイトそれぞれの、流入キーワード比較です。
SEO難易度も示されています。
競合サイトではランクインしていて、自サイトではランクインしていない膨大なキーワードがわかります。
今後のSEOの重点施策の一つとして、この対策が有効なように思えます。
次の画面も、同様の観点からの分析で、競合サイトと共通しているキーワードと、自サイトに不足しているキーワードと、SEO難易度がわかります。
さらに、キーワードごとのデータを見ることができ、SEO難易度、検索ボリューム、オーガニック検索結果のほか、類似キーワードや関連キーワードなどのキーワードアイデアも確認できます。
SE Rankingは、調査・分析できる項目や内容がきわめて多岐にわたるため、筆者も主要機能をようやく使えているにすぎません。
正直、いろいろ見ているだけで飽きない感じです。
しかし、目的としては自サイトのSEO施策です。
当面は、前述したリライト、内部リンクの調整を行い、検索順位2ページ目のものや、検索ボリュームの多いキーワードを重点的に施策していくほか、流入キーワードを増やすための施策が必要であろうと、今のところ判断しています。
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■このページの著者:金原 正道
■最終更新日 2023-12-09 last update