WEBメディア編集と外注の注意点 |2023年11月03日
自社のウェブサイトやオウンドメディアの記事の執筆から編集までを社内の複数人で行う場合や、外注によりフリーランスや副業の相手とチームで作業する場合には、役割分担が必要です。
ウェブメディアでは一般に、全体を統括するディレクターと、ライター、編集者、デザイナーやコーダーなどが協業して作業を進行します。
副業やクラウドソーシングサイトで副業やフリーランスのライター、デザイナーなどに業務を委託する場合には、発注の指示、作業の進行管理、チェックや修正などのやり取りが重要です。
ビデオチャットやメール等で、的確な指示を行い、意思疎通を図らなければなりません。
オウンドメディアやブログ記事作成には、WEB独特のSEOの知識も必要となりますが、SEOについては別のカテゴリーで詳細を解説しますので、ここではコンテンツ編集のポイントや注意点をまとめました。
フリーランス・副業人材の探し方の注意点
オウンドメディアやブログ運営を自社ですべて行うこともあります。
その場合には社内人材を活用するため、外注の必要はありません。
ただし専任担当者を募集するなど、人材採用をすることもあります。
フリーランスや副業人材を募集して採用する場合には、クラウドソーシングなどのサイトで募集する企業も多いでしょう。
求人メディアごとの特徴
人材募集を掲載する求人サイト、メディアは、それぞれに対象読者層や、掲載する求人の内容に特徴があります。
自社の人材を募集する際には、より効果的で適任者が集まりやすい求人メディアを選定する必要があります。
在宅・リモートワークや、雇用以外の業務委託等の契約者を募集できるメディアもあります。
外注で、フリーランスや副業人材を募集する場合には、クラウドソーシングサイトが便利です。
有名なサイトとしてクラウドワークス、Lansars、ココナラなどがあります。
SNSなどで募集する方法もあります。
応募条件
応募条件を明確化することも必要です。
報酬などの条件はもちろん、在宅・リモートワーク、フリーランス、契約社員、単発や長期の外注など、多様な働き方に対応すれば、豊富な人材を集められる可能性があります。
一方で、必要なスキル、経験、実績などを明確にすることも必要で、条件を満たさない応募が多数来ることを防ぎ、必要とする人材を見極めることが重要です。
発注者・応募者双方のミスマッチを生じさせないためには、ライティングだけか、構成や構成、画像選定などの作業も行うのかどうかといった業務範囲や、必要とするスキル・経験などを明記した応募条件の文章を作成しなければなりません。
報酬(特にテスト依頼の是非)
報酬について、特にクラウドソーシングなどの募集では、初回はテストとして依頼することがあります。
テストライティングでは、多くの場合、応募条件より安い金額での発注としていることがほとんどです。
しかし、このようなテストライティングは、初心者の募集であればともかく、一定品質のライティングができる経験者を募集する場合には、軽々しく取り入れるべきではありません。
実力のある応募者は、このようなテストライティングを強いる求人は避けることが多く、結果として実力のない応募者ばかりが集まる要因となります。
特に、過去の執筆実績やなどを応募条件として提示させる場合には、求人側でスキルを見極め、実力のあるライターには通常価格で発注するか、テストライティングでも問題ない限り通常価格での発注としなければ、応募者に敬遠されてしまうでしょう。
コンテンツ作成・編集のためのレギュレーション(表記・校正・編集ルール)
ウェブサイト運営者は、ディレクター、編集者、校正・校閲者、ライター、デザイナー、コーダーなどと協力しチームでの作業を行います。
クリエイター同士の意思疎通をし、ルールを統一させ、メディアの方針やトーンを守るために、レギュレーション(表記・校正・編集ルール)を作成し、外注するクリエイターもいつでも参照できるようにしなければなりません。
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コピペチェックツール・AIツールの注意点
ライターに記事執筆を依頼する場合には、AIツールの使用についてもルールを設けるのがよいでしょう。
ChatGPTやBard、さらにAIを使ったライティングツールがいくつも普及してきています。
- AIツール使用禁止
- AIツールでの構成や見出し作成の補助のみ可
- AIツールでの文章執筆補助も可
いずれの場合でも、AIが生成した文章をそのまま使用することは厳禁で、独自性のある文章や、読者に必要とされる記事の構成・内容を第一に考える必要があります。
さらにAIツールでは、事実に反する文章や、他人の著作権を侵害しかねない文章を生成することも多くあります。
事実確認の校閲を必須とするほか、他人のコンテンツとの類似性をチェックするコピペチェックツールにかけることも、必須とするべきでしょう。
これらの作業を誰がどのような手順で行うか等も、マニュアル化しておくことが大切です。
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■このページの著者:金原 正道